スカーレット組
ヒトの感情おもしろ!!!読ませなさ〜〜い!!!
自由最高!他人も利用して幸せに生きようぜ(極悪)〜〜!!!
ヒトの感情から生まれる物語を本にする男と、その男が愛する狂人どもの話
※名前の由来となった用語や人物の説明は超絶自分なりの解釈文なので信用しないでください
ケラヴィ・ジャンヌ ラウドボーン♂
「私は寂しがりでね。君たちのような存在を傍に置いておきたいのだよ」
「ああ、可愛い我が家族。君たちの物語を、どうか私に聞かせておくれ。私が忘れぬ限り、本が失われぬ限り、君たちは"死なない"のだから」
さみしがりな性格 172cm 見た目30くらいだが、かなり長命
私/君
■性格など
いつも微笑を浮かべており、とても穏やか。怒ることは滅多になく、悲しむことも滅多にない。常に何かを楽しんでいる。その声はじっと聞いていると眠くなるような、心地良くなるような響きを持っている。
誰の心にも寄り添うような言葉を投げかけるが、その実心を理解してはいない。
■仕事/力
とある巨大な裏組織のトップ。パルデアを中心として活動している。人間社会とも深いつながりがあり、法に触れるような支援を惜しみなくすることから逆説的にあらゆる組織の弱みを握っている。
殺人、洗脳、食人などを平気で行うようなイカれた生き物を集めて『家族』と呼ぶ。彼らが生きやすいように根回ししており、対価として「物語」や「感情」を受け取る。その物語に宿った人の魂のカケラをカンテラに集め、本にすることが趣味。ケラヴィが歌うことで本は作られていく。その本に刻まれた人は永遠に魂を覗かれているような気持ちになる。
家族と呼ぶ者たちは契約で死後はその魂をケラヴィに提供することが決められている。ケラヴィの書庫にはかつて家族だった者たちの物語が刻まれた魂の本が並んでいるのである。現実世界で魂を大量に弄び管理することは重大な違反であるとして、反転世界から目を付けられている。また、裏軍からも狙われているようだが、本人はまるで気にしていない。
その力の源は、とあるパラドックスポケモンが関わっているとされている。
また、遠い遠い過去、かつて自分を愛し育ててくれたとある少女の魂を呼び戻すために動いているとも噂されている。
■名前の由来:フランスの哲学者、ジャンケラヴィッチの「死の人称」。死には人称があり、「1人称の死」は自分の死、「2人称の死」は近親者の死、「3人称の死」は(それ以外)他人の死を表すとした。「あなた」が死ぬことでも、「私」の過去(に生きたあなた)現在(共に生きているあなた)未来(これから共に生きるはずだったあなた)が失われる。
タブラ・ラサ リククラゲ♂
「何も感じなきゃいい。そうすれば、あんたは不幸せになることもない」
「僕は間違ってなんかない、僕は正しい、僕はみんなのために動いてる、ジャンヌさんがそれでいいって言ったんだ、だから、だから…」
いじっぱりな性格 160cm 15〜6歳
僕/あんた
■性格など
ケラヴィ以外のヒトにはかなり態度が悪く、基本的に誰にもなつかない。一人が好きなタイプ。一方で、不幸な目にあったり、自分や周りの感情に振り回されて生きているヒトのことは放っておけない一面もある。
他メンバーの非道を心根で嫌悪しており、彼らの行いで苦しむ人々を救いたいと願っているが、ケラヴィから彼らの手助けをするように命じられている。時折その命令を破って、感情を麻痺させることで誰かを救おうとすることもあるが、結局は相手の意思を無視することも多いためエゴイストと言える。
■過去/力
ケラヴィに拾われた孤児。「愛情」をテーマにした魂の本を読んだケラヴィが、それを真似して育ててみようと思い気まぐれに拾った。「愛情」を注ぐ一方で、わざと過酷な環境下にいるヒトの姿ばかりを見せ、自分が与える「愛情」の素晴らしさを植え付ける洗脳を行っていた。これに晒され続けたラサは、「感情」こそがヒトを苦しめるのだと思うようになった。「愛情」だけがこの世で必要な感情であり、それを与えてくれるケラヴィの言うことだけは守りたいと思うようになり、見事ケラヴィが読みたい物語を紡ぐための役者となったのである。
光の中では見ることができない見えざる触手を操り攻撃を行うほか、他人の感情を麻痺させる。麻痺した感情は返すことも永遠に奪うことも可能だが、2つ以上保持しておくことはできない。また、自分の感情を麻痺させることもできない。
■名前の由来:タブラ・ラサ。イギリスの哲学者ロックが認識論の中で用いた用語で、「生まれたばかりの人間は知識のない白紙状態であり、生得観念(生まれながらに持っている観念)はない」という考えのもと生まれた。
ライプニッツ セグレイブ♂
「良かったねえ。キミの探し人、こんなちっちゃくなったけど見つかったじゃん。運命だ」
「全部のことは初めっから決まってんだ。オレはそれを運命と呼んでる。キミの命がここで終わることは運命だった。でも安心して。キミの命は誰かの命に繋がるんだからさ。命を運ぶ、これもまた運命だよな!」
むじゃきな性格 192㎝ 29歳くらい
オレ/キミ
■性格など
いつもカラッとした笑顔を浮かべ、ハキハキと喋る好青年。物事を臆さずズバズバというが嫌味ったらしくならないタイプ。コミュニケーション能力が高すぎる陽キャ。一回仲良く話せたら友達。
運命論者で、全ての出来事はあらかじめ決められているものだと信じている。それを嘆くのではなくむしろだからこそ楽しんで生きるべきだ!と思っているし、受け入れるべきだと思っている。そのため、関係を切ることや命を奪うことも運命の一部だと考えた瞬間躊躇なく実行できてしまう割り切りの良さがある。感情がない訳ではなく、むしろ映画を見て泣くこともあるし、怒ることだってある。切り替えが死ぬほど早いだけ。
■仕事/力
闇市でヒトの肉を違法に売る肉屋兼売られたヒトや身寄りのないヒトを預かる場所を経営している。一定期間後は肉として販売・解体ショーなどをするが、それまでは大切なヒトとして丁寧に接し、お世話もしっかり行う。商品となるヒトが少なくなると、夜に仮面をつけて探すこともある。
■名前の由来:ドイツの数学者・哲学者であるライプニッツから。これ以上分解することのできないもの、「モナド」によって物体や思想の全ては構成されており、その一つ一つに決められた運命が設定されているため、この世の出来事は偶然のようで必然なのだと主張した。
シジ オトシドリ♂
「人は皆、自分の幸福のために生きるべきなのです。さあ、自分を受け入れて、そして解放しましょう。大丈夫、あなたは幸せになるのですから」
「ほな、ぜ~んぶ好きにやりましょ〜か。僕の幸せのために、どうぞ死んでください。少しは夢が見られて幸せにならはったでしょ?」
のんき 181㎝ 20代後半
ワタシ(僕)/アナタ
■性格など
自分が幸せならそれでいい無神論者。親しいヒトにはエンジュ弁を使うが、他人には訛りの無い敬語を使って話す。いつも微笑みを浮かべており、見る者によって聖者のようにも悪魔のようにも見える。
いつまでも喋り続けることができるタイプ。自分のことだけしか考えていないので、他人の命はどうでも良い。かつ、ヒトが自分の欲望のままに悪事を行う様を見ることが堪らなく好き。自分も欲と好奇心のままに悪事を重ねている。
■仕事/力
自分が楽しむために聞こえのいい言葉で人の復讐も殺人も誘拐も全て肯定していたら神父のような立場になっていた。言えば信者が勝手に教会を建ててくれたし、供物まで捧げてくれるのでハッピー。神様なんているわけがないので一切自分の言葉の中に「神」を出さないが、人々はシジをまるで神の信者のように扱うので面白い。
小さい規模だが孤児院の設立など身寄りのない人を保護しており、興味本位でいろいろな実験対象として利用している。生贄を用意して信者に好きなようにして良いといってみたり、なんだり。誰もそれに疑問を抱かないよう洗脳しているのである。
こどものにくが好きで、ライプニッツの店に買いに行くこともある。同様に、信者を売り飛ばして資金にしたりなど何かと良い関係のようだ。
■名前の由来:イギリスの倫理学者、シジウィックから。行為の善悪を判断する基準は?を考えた際に、「それに関係する全ての人の幸福」である功利主義に行き着いた。しかし、個人の幸せの実現とそれがぶつかった際はどうするべきか?を考えたときに、利己主義となることも合理的な場合があるとした。
ジョルジュ デカヌチャン
「ああジョアンナ、キミは今日も美しい!ボクだけの鋼の花嫁よ!」
「この世には愛でるべき者たちが多すぎる!ボクは余す事なく愛を与えたいだけなのだよ!キミだって、ボクに愛されることを望むのだろう?ならば、さあ!この手を取って!」
のうてんき 164cm 20代前半
ボク/キミ・アナタ
■性格など
人の話を聞かない顔面だけはいい男装の麗人。遠くからでも聞こえる通りの良い声と甘いマスクで老若男女を愛する博愛主義者。一方で同時に愛する人数はただ1人と決めており、全身全霊をかけて愛を注ぐタイプ。自分の都合の良い解釈に言葉を捻じ曲げる節があり、暴力も正当化しているのでかなり危険。
■思想/力
とある一族の姫として生まれた。本人はそれを誇りに思っており、「武器に使うヒトは(生涯で)1人」「必ず(話し合いによる)互いの同意のもと」という掟を自分なりに解釈して守り続けている。「武器に(使うヒトは一つにつき)1人」、「(暴力で脅してでも)互いの意志のもと」…というように。本人はマジでこれが正しいと思っているのでタチが悪い。
1人から創った武器に名前を与え可愛がっている。数年間全力で愛し、次の出会いを求めて入れ替える。愛すべきヒトがこの世界には多すぎるからという理由で武器を入れ替えるのである。愛し終わった武器はケラヴィに贈呈している。
■名前の由来:フランスの哲学者、ジョルジュ・ソレル。階級闘争を支配階級の上からの権力(フォルス)と、被支配階級の下からの暴力(ヴィヨランス)との闘争としてとらえ、解放を目指した暴力は時に道徳や世界を救う力となると肯定した。もう一つの由来はジョルジュ・サンド。
クオリア キラフロル♂
「貴方が感じた世界が真実だ。変えたいと望むなら、私は力を貸すよ」
「苦しみも、喜びも、全てヒトを形作る美しき感情だ。それを利用している私もあの男も、世界にとっては忌むべき存在なのだろうね」
れいせいな性格 167㎝ 見た目年齢20歳くらい ケラヴィよりも長命
私/貴方
■性格など
常に冷静で無表情だが、どこか柔和な雰囲気がある。長い時を生きてきたことによる言葉は聞くものに自分を見つめさせる。常に客観的に物事を見ており、その思考力から未来が見えているのではないかと思わせる。
■生態/力
人の感情を食べる代わりに願いを叶える存在である。食べられた感情はその者から抜け落ちてしまう。力は幻術と強力な毒(霧状、液体上、どんな形状にも操ることが可能)。古来からパルデアの大穴の奥底に住んでおり、ヒトの間では願いを叶えてほしいと心から思う人物の前にその入り口が現れるという伝承がまことしやかに囁かれている。
特に憎悪の感情が出す味が好みで、ゆえに彼の前には復讐を望んで訪れる者が多い。純粋であればあるほど味は美味しくなるため、クオリアは言葉でその感情を引き出させて契約を結ぶように呼びかける。
必ずしも復讐を望むヒトばかりが訪れるわけではないため、幻術を用いて愛する者を失った痛みを癒したいという願いや、この世から去りたいという願い、誰かを救いたいという願いを持つ者にもクオリアは応えてきた。
しかし、契約を結ばせたその瞬間に、クオリアは契約者の願いに最も影響を与えた感情(記憶に近い)を食べてしまう。これにより、契約者は願いに対する欲求を失うため、時にはその願いを止めたいと請う。その時にはもう遅く、クオリアは「必ず」その願いを叶えてみせるため、契約者の中には新たな感情(憎しみや悲しみ)が生まれることとなり、それがクオリアにとって極上の馳走となることも多い。
決して優しい存在ではないが、それでも生きていけるヒトのことを愛している。
■名前の由来:クオリア。感覚的な意識や経験。主観で感じるもののこと。五感それぞれで感じるクオリアは異なる。
続きから立ち絵など