Y軍
ゲッコウガ♂ ブロマンシュ
「…私が先に見てこよう。お前たちは備えていてくれ」
「相手をよく観察することだ。それだけで…多くの情報が手に入る。例えば、お前が今モモンのみを食べてきたということも」
ひかえめな性格
180㎝ 27歳
幼い頃飢餓で苦しんでいたところを、日本からはるばるやってきた忍者の末裔に助けられ、彼のもとで修業をしながら育った。忍者の行動が身に沁みついているため、けして横になって眠ることをしない。ぼーっと木の上から何かを眺めているようで、広い視野でわかる情報を集められるだけ集めている。
あまり喋らず、繭も目も動かないことが多い。幼い頃苦しんでいた記憶のせいか、同じように苦しんでいたりつらい思いをしているポケモンがいると見過ごせない。ゆえに、ブロマンシュの仲間はほとんどが彼に拾われた子たち。ちなみに彼らからは「ブロさん」とか「ブロちゃん」とか呼ばれている。
忍者となるよりも前に、幼き頃のリリィリリーと出会っており、短い時間だがともに遊んでいたときがある。
カエンジシ♀ リリィリリー
「私の命令は絶対よ、下僕。それを心得ているのかしら? 返事は“はい”しか求めていないわ」
「なぜ私がこのような地面などで寝なくてはならないの? 下僕、私のベッドになりなさい」
せっかちな性格
170㎝ 22歳
高飛車女王様。この性格が災いし群れから追い出されてしまったが、むしろ雄のいうことなどまったく聞きたくなかったのでなんとも思っていない。下僕と称してセルジアンに無茶を押し付けるのが日課。基本的に誰にでも高圧的で、プライドの塊。優しくないわけじゃない。
ブロマンシュとは過去に出会っており、その頃の泣き虫チビだった話をブロマンシュがしようとするとめずらしく焦るしとてつもなく怒る。
ニダンギル♀ ティロ
「ティロ、気になル。から、オマエみてる。ダメ?」
「キャハハッ、おニイちゃん号ハッシン! ミギにまガーール!!」
おとなしい性格
145㎝ 見た目14歳
常識なんてものは通じないとにかくフリーダム不思議ちゃん。いつも目玉かっぴらいてて口元は笑っている。おとなしいかと思いきや突然テンションが爆上がりして周囲を驚かせるし、突拍子もない行動をするから周りをハラハラさせる。
昔は兄とともに旅をしていたが、はぐれた際にブロマンシュに拾われてそのままついていってしまった。しかし兄も似たようなフリーダムさゆえにお互いのことなどまるで心配せず今日まで過ごしているのであった。
フシギバナ♂ セルジアン
「ひぃぃっすみません! すぐにお持ちします!」
「もおお皆して自由すぎるよ! 俺の心労と疲労がはんぱじゃないよ!」
がんばりやな性格
190㎝ 18歳
とっても背が大きいけど態度は小さい。基本的にリリィリリーの尻に敷かれていて、下僕となっている。唯一まともな感性をもっているといっても過言ではないため、癖の強いY軍でやっていけていることに奇跡を感じている。ヘタレかといえばそうでもなく、怒るときは怒るし、強引な時は強引。愛称はセルくん。
オンバーン♀ イザベラ
「あ゛ァ!? 男ならシャキッとしやがれ! みっともねぇんだよ」
「あ、あのっ…これ、よかったら…手作り…とか、重たいかもしれないけど…」
いじっぱりな性格
166㎝ 18歳
いつも凶悪な柄のマスクを着用しており、口も悪ければ目つきも悪い…というのは自分が演じているだけで、本当はもっとしとやかな恋する乙女。自分の弱みや顔を見られるのが苦手で、顔を隠しながら強い自分を演じている。ゆえに、隠しきれない乙女パワーが言葉の端々からみられる…。あこがれのひとに手作りのトマトジュースを差し入れるのが習慣となっている。愛称はベラ。
ドラミドロ♂ ゼロチカ
「どうしたら貴方のように明るくいられるんでしょう…俺には無理ですね…」
「はは、……いや、面白いですよ、はい。…えっと、なんかごめんなさい」
まじめな性格
170㎝ 17歳
すごくまじめなネガティブ。笑顔は引きつるのがお決まり。誰に対しても敬語を使い、よそよそしい。第一印象はあまり良いものを抱かれないが、仲良くなるにつれ天然ボケ体質であること、またまじめゆえに苦労してきたことなどを知り、なんやかんやとかまってあげたくなるらしい。目の下のクマがひどいだけで、顔だちはとても整った美青年である。
舞踊の家系に生まれ才能があったものの、弟のほうがさらにその上を言っていたため両親がそちらばかりを構うようになり自己肯定感がどん底までおちて家出。基本的に自分は誰よりも下の立場だと思うようになった。弟のことは嫌いじゃない。
弟
ドラミドロ♂ イチマサ
「兄さん、戻ってきてくださいよ! 兄さんと僕で舞えば、きっともっと美しくなれるのに!」
「兄さんのことを腑抜けといったやつは僕が許さないよ」
兄の才能を誰よりも認め誰よりも尊敬していたのがイチマサ。家出した兄をとてつもなく心配すると共に、いつ兄が戻ってきても良いようにと技を磨き家の指揮権を獲得している。それが兄の心にまた傷をつけている…。